会話AIやチャットボットとの接続を変更する
DIP(Digital Humans Identity Portal)
DIP(Digital Humans Identity Portal)は、デジタルヒューマンのバックエンド設定を管理・変更するためのポータルです。
本ポータルを利用することで、各デジタルヒューマンの動作や応答内容を柔軟にカスタマイズできます。
DIPのURLは弊社より提供します。有償契約かパートナーシップがあるお客様にご提供しています。利用を希望されるかたはエキスパートかカスタマーサクセスまでご連絡ください。
DIPが対応している会話AIやチャットボットは 接続実績のある会話AI・チャットボット ページに記載してあります。
ペルソナ
デジタルヒューマンには、それぞれ1つの「ペルソナ」が紐づいています。 このペルソナは、そのデジタルヒューマンの発言や音声に直接影響を与える、重要な設定要素です。
特定のデジタルヒューマンの応答内容や音声などを変更したい場合は、該当するペルソナの設定を編集してください。
ペルソナ設定
以下は、DIPで設定可能なペルソナ項目の一覧です。
設定名 | 説明 |
名称 | ペルソナの名称を設定します。任意のわかりやすい名前を入力してください。 |
personaIdentifier | ペルソナの一意な識別子です。
フロントエンドでは、 dhxOptions のpersonaIdentifier として使用します。 |
personaId | デジタルヒューマンに紐づくペルソナのIDです。フロントエンドでは、 uneeqOptions のpersonaId として使用します。 |
許可ドメイン | フロントエンドとバックエンドの接続を許可するドメインを登録します。
複数のドメインは改行で区切って入力してください。登録するURLの末尾にスラッシュ(/)は不要です。
例: https://digitalhumans-demo.jp
現時点では、DIP以外に設定する必要があり、デジタルヒューマン株式会社にて行います。お手数ですがサポートセンターからご連絡ください。 |
サスペンド | ペルソナを一時的に無効化します。サスペンド中は、このペルソナに対するリクエストは受け付けられません。 |
操作
Speak
Speak画面では、簡単な入力操作によって Speak API に対するリクエストを送信し、デジタルヒューマンの発話動作を確認することができます。テストやデモの際にご活用ください。
設定名 | 説明 |
AIorch | 使用するエンドポイントURLを指定します。 |
セッションID | 強制的に喋らせたいデジタルヒューマンされているページのセッションIDを指定します。フロントエンドのJavaScriptコンソールから取得可能です。
参考:link |
発話テキスト | デジタルヒューマンに発話させたいテキストを入力します。 |
テキスト挿入 | 発話テキスト欄にタグ(例:カメラ制御タグなど)を自動挿入します。 |
インストラクション | リクエスト時に送信するインストラクションをJSON形式で入力します。 |
STT辞書
STT(Speech to Text)辞書を設定することで、音声認識の結果をカスタマイズ・補正することができます。
- 「STT認識」に登録した語句が、音声認識された際に
- 「変換」に設定した語句へ自動的に置き換えられます。
例:「えーあい」が「AI」に強制変換されるように設定することが可能です。
ただし、DIPのTTS辞書はすべてを強制的に上書きしてしまうため、これは最終手段として使用してください。
TTS辞書
TTS(Text to Speech)辞書では、テキストの読み上げ結果を意図通りに調整することができます。
- 「書き」に設定した文字列が表示されるテキストで、
- 「読み」に設定した発音に変換して読み上げられます。
例:
- 書き:「神戸」 読み:「かんべ」や「こうべ」のいずれか
- 書き:「大山」 読み:「おおやま」や「だいせん」のいずれか
- 書き:「玉置」 読み:「たまき」や「たまおき」のいずれか
このように設定することで、固有名詞や略語などの発音を強制的にコントロールすることができます。
ただし、DIPのTTS辞書はすべてを強制的に上書きしてしまうため、これは最終手段として使用してください。音声合成プロバイダー側で辞書を設定できる場合は、そちらを優先してください。また、SSMLを使用することで、生成AIを用いた柔軟な発話制御が可能ですので、SSMLの利用もご検討ください。
NLPアカウント
NLPアカウントは、デジタルヒューマンが接続するChatbotを指定するための設定です。
各ペルソナに対して、適切なNLPアカウントを作成・選択することで、会話の内容や挙動を制御できます。
⚠️所属グループのNLPアカウントのみ、表示・編集が可能です。
特殊タイプ:Parrot
Parrot
を選択した場合、ユーザーの発話内容をそのままデジタルヒューマンが繰り返して発話するオウム返しモードです。
NLPを使用しないテストや音声確認など、特定用途での使用に便利です。
NLPアカウント追加・編集画面
設定名 | 説明 |
名称 | NLPアカウントの表示名称です。 |
NLPタイプ | 接続するChatbotタイプが表示されます。 |
NLPアカウント識別子 | NLPアカウントの一意な識別子です。 |
APIキー | Chatbotへ接続に使用するAPIキーを入力します。
⚠️ APIキーが不要なタイプの場合には、「dummy」と入力してください。 |
instructionsタイプ | 現在は「ホステッドエクスペリエンス(HTML)」が使用されます。 |
メモ | 任意の補足情報を記載できます。 |
論理削除 | チェックを入れて保存すると、このNLPアカウントは削除されます。
⚠️ 削除後の復元はできません。 |
その他、会話AIやLLMオーケストレーションサービスごとの詳細パラメータについては、NLP プロファイル 個別パラメータ をご参照ください。
セッションログ
セッションログでは、各デジタルヒューマンの起動に関するログ情報を確認することができます。
以下の抽出条件を指定して、対象データを取得します:
- 抽出期間
- ペルソナ
- NLPアカウント
セッション分析
セッション分析では、各NLPアカウントごとのセッションに関する統計情報を表示します。