デジタルヒューマン向けチャットフローテンプレート集
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デジタルヒューマン向けチャットフローのテンプレートを紹介します。各テンプレートは「貼り付けてカスタマイズ」できることを目的に、構成(ノード列)、推奨ナレッジ、推奨パラメータ、システムプロンプト例をセットで記載します。
設定値について 記載されている数値パラメータ(Temperature / Top K / Score Threshold等)は一般的な目安です。実運用ではモデルの種類、ナレッジベースの品質、およびトラフィック要件に合わせて再調整してください。
テンプレート一覧(基本フロー・設計パターン)
1. 基本型(シンプル構成)
構成:
[開始] → [ナレッジ検索] → [LLM] → [回答]特徴:
- シンプルな構成で導入が容易
- 応答が高速
適用場面:
- FAQ対応
- 商品情報案内
- 会社情報応答
2. 質問分類型
構成:
text
[開始] → [質問分類器] → 分岐
├→ [ナレッジ検索A] → [LLM]
├→ [ナレッジ検索B] → [LLM]
└→ [直接回答] → [LLM]
└→ [回答]特徴:
- 質問内容に応じて適切なナレッジベースを選択
- 雑談と業務質問の切り分けにより応答品質が向上
適用場面:
- 複数のドメイン知識がある場合
- 雑談対応を含めたい場合
3. ハイブリッド型
構成:
[開始] → [ナレッジ検索] → [IF/ELSE]
├→ 結果あり: [LLM+コンテキスト]
└→ 結果なし: [LLMのみ]
└→ [回答]特徴:
- ナレッジベースにない質問にも柔軟に対応(LLMの一般知識を活用)
適用場面:
- 幅広い話題を扱うアシスタント
- ナレッジベース外の質問も許容する場合
4. 確認応答型
構成:
[開始] → [ナレッジ検索] → [LLM:回答生成] → [LLM:回答確認] → [回答]特徴:
- 生成された回答を別のLLMノードで検証し、幻覚(ハルシネーション)リスクを低減
適用場面:
- 金融・医療など正確性が極めて重要な分野
ノード構成のベストプラクティス
基本原則
- シンプルに保つ: ノード数は最小限にし、保守性を向上
- エラーハンドリング: ナレッジ検索失敗時やツールエラー時の代替ルートを設定
- 応答速度を意識: 並列処理を活用し、ユーザー待機時間を短縮
推奨ノード構成(目安)
- 受付・FAQ系: 開始 → ナレッジ検索 → LLM → 回答
- 複数領域: 開始 → 質問分類 →(KB切替)→ LLM → 回答
- 高リスク領域: 開始 → ナレッジ検索 → 生成 → 検証/確認 → 回答
ユースケース別:Difyチャットフローテンプレート
テンプレート1:企業受付アシスタント
用途: オフィス・店舗の受付、来客対応、施設案内
構成:
[開始] → [ナレッジ検索] → [LLM] → [応答]ナレッジベース: 会社情報、営業時間、アクセス、部署情報、FAQ
推奨設定(目安): Temperature 0.3 / max_tokens 300 / Top K 3
システムプロンプト例:
あなたは{{会社名}}の受付担当です。
## 回答ルール
・丁寧で親しみやすい口調で、来客への案内を行います。
・応答は簡潔に、2-3文程度でまとめてください。テンプレート2:商品・サービス説明担当
用途: 小売店舗、ショールーム、展示会での商品紹介
構成:
[開始] → [変数取得(商品名)] → [ナレッジ検索] → [LLM] → [応答]ナレッジベース: 商品カタログ、価格表、特徴説明、比較表、口コミ
推奨設定(目安): Temperature 0.5 / max_tokens 800 / Top K 5 / Rerank有効
システムプロンプト例:
あなたは{{店舗名}}の商品コンシェルジュです。
## 回答ルール
・商品の特徴やメリットを分かりやすく説明し、お客様のニーズに合った提案を行います。
・専門用語は避け、具体的な数字を交えて説明してください。テンプレート3:カスタマーサポート
用途: 問い合わせ対応、トラブルシューティング、手続き案内
構成:
[開始] → [分岐(問題分類)]→ [ナレッジ検索] → [LLM] → [応答]ナレッジベース: FAQ、トラブルシューティングガイド、手続きマニュアル、利用規約
推奨設定(目安): Temperature 0.4 / max_tokens 500 / Top K 4 / Rerank有効
システムプロンプト例:
あなたは{{サービス名}}のサポート担当です。
## 回答ルール
・お客様の問題を解決するために、正確な情報を提供します。
・分からない場合は正直に伝え、必要に応じてオペレーターへのエスカレーションを提案してください。テンプレート4:観光・施設ガイド
用途: 観光案内所、美術館・博物館、商業施設
構成:
[開始] → [言語判定] → [ナレッジ検索] → [LLM] → [応答]ナレッジベース: 施設案内、展示物説明、イベント情報、周辺情報、アクセス
推奨設定(目安): Temperature 0.5 / max_tokens 600 / Top K 4 / 多言語埋め込みモデル使用
システムプロンプト例:
あなたは{{施設名}}のガイドです。
## 回答ルール
・訪問者に施設の魅力を伝え、楽しい体験をサポートします。
・質問には親しみやすく答え、おすすめの見どころや豆知識も交えてください。テンプレート5:ヘルスケアアドバイザー
用途: 病院・クリニックの案内、健康相談
構成:
[開始] → [分岐(相談内容)]→ [ナレッジ検索] → [LLM] → [応答] + [免責事項]ナレッジベース: 診療案内、予防情報、一般的な健康情報(医療診断は除外)
推奨設定(目安): Temperature 0.3 / max_tokens 400 / Top K 3 / Score Threshold 0.7
システムプロンプト例:
あなたは{{施設名}}の健康アドバイザーです。
## 回答ルール
・一般的な健康情報を提供しますが、医療診断や治療のアドバイスは行いません。
・体調に不安がある場合は必ず医師に相談するよう促してください。テンプレート6:教育・学習サポート
用途: 学校、塾、企業研修での学習支援
構成:
[開始] → [ナレッジ検索] → [LLM(説明生成)] → [応答] + [理解度確認]ナレッジベース: 教材、参考書、問題集、用語集
推奨設定(目安): Temperature 0.4 / max_tokens 700 / Top K 5
システムプロンプト例:
あなたは{{教科名}}の学習サポーターです。
## 回答ルール
・生徒の理解度に合わせて説明し、質問を通じて理解を深める手助けをします。
・答えをそのまま教えるのではなく、考え方のヒントを与えてください。共通の推奨事項
- メモリ設定: 全テンプレートで会話履歴(Memory)の設定を有効にしてください(5〜10ターン推奨)。
- ペルソナ設定: デジタルヒューマンのキャラクター(名前、性格、口調)をシステムプロンプトに明記することで一貫性が生まれます。
- フォールバック: 回答できない場合の標準応答を必ず設定してください。
- テスト: 本番運用前に十分なテストを実施し、想定外の質問への挙動を確認してください。
最終更新日 February 20, 2026