解像度・通信量・帯域幅を確認する

webrtc-internalsを利用する

使い方

1. Chromeブラウザで、デジタルヒューマンが表示されているページを開く

2. 新しいタブを開き、アドレスバーに chrome://webrtc-internals と入力してアクセスします。

chrome://webrtc-internals

3. デジタルヒューマンが表示（WebRTCで配信）されている場合、WebRTCセッション情報が自動的に表示されます。 Google Meetなど複数のWebRTCサービスを開いている場合はデジタルヒューマンのWebRTCセッション以外も複数表示されます。

確認できる主な情報

• 解像度
• inbound-rtp (kind=video)の▶トグルを展開すると、frameWidth・frameHeight項目で、クライアントが受信する映像ストリームのwidth・height（ピクセル数）が記載されています。
• 解像度の違い

	FullHD	4K
frameWidth（横）	1920	3840
frameHeight（縦）	1080	2160

• サンプル画像

• inbound-rtp (kind=video)の重要な項目解説

項目名	意味
timestamp	統計情報を記録した日時
ssrc	受信するRTPストリームの識別子
kind	ストリームの種類（video＝ビデオ）
transportId	通信経路のID (詳細はtransportセクション参照)
codecId / [codec]	使用コーデック・各種パラメータ
jitter	ジッター（ネットワーク遅延変動、秒単位）
packetsLost	受信時パケットロス数
packetsReceived	受信したパケット総数
[packetsReceived/s]	1秒あたりの受信パケット数
bytesReceived	受信したバイト総数
[bytesReceived_in_bits/s]	1秒あたりの受信ビット数（bps）映像の受信帯域目安
retransmittedPacketsReceived	再送で受信したパケット数NACK等で再送依頼したデータ
frameWidth、frameHeight	受信映像の横ピクセル数・縦ピクセル数→解像度（例：1920×1080はFullHD）
framesPerSecond	1秒あたりの受信フレーム数（fps）
framesDecoded	デコード（復号）したフレーム数
framesDropped	ドロップ（破棄）されたフレーム数
framesReceived	受信フレーム数
keyFramesDecoded	キーフレーム（Iフレーム）をデコードした回数
freezeCount	再生フリーズ（画面静止）の回数
totalFreezesDuration	フリーズしていた合計秒数
decoderImplementation	デコーダのタイプ（ハードウェア or ソフトウェア）
powerEfficientDecoder	省電力なデコーダかどうか（trueならハードウェアデコード）
jitterBufferDelay	ジッターバッファによる合計遅延
totalDecodeTime	デコード処理合計時間
firCount/pliCount/nackCount	FIR/PLI/NACKは映像エラー検出や修復用RTCP制御信号のカウント
minPlayoutDelay

• 通信量・帯域幅
• 通信帯域＝[bytesReceived_in_bits/s]→ 約4.56Mbps（4561712 bps）
• フレームレート＝framesPerSecond→ 約30fpsで配信
• パケットロス＝packetsLost や retransmittedPacketsReceived 参照
 

指標	inbound-rtp (kind=video)展開後のサンプル例	説明	パケット通信量（ギガ消費量）の計算方法
通信帯域	約4.56Mbps（[bytesReceived_in_bits/s]=4,561,712bps）	1秒あたりの受信ビット数、現在の実効通信速度	1秒あたりの受信バイト: [bytesReceived_in_bits/s] ÷ 8 1分間: ×60 1時間: ×3600 ギガ換算: 総バイト ÷ 1,073,741,824（=GB）
フレームレート	約30fps（framesPerSecond=30）	1秒あたりの映像フレーム数	—
パケットロス	9（packetsLost=9）	損失パケット数。品質指標。	—

 

デベロッパーツールを利用する

1. デジタルヒューマンが表示されているページで「F12」キー、または右クリックで「検証」をクリック

2. 「ネットワーク」タブを選択し、wsやwss（WebSockets）の通信量や、media関連のトラフィックも確認できます。