ログの確認方法、ログイベント一覧、セッションIDの取得
デジタルヒューマンを設定していたり、運用しているとフロントエンドでどのような事が発生しているのか、あるいはLLMからのメッセージをどの様に受け取っているのかを確認したい場合があります。
ここでは、Chromeを例にしてログの確認方法と、表示されているイベントの一覧を説明します。SafariやFirefox、その他のブラウザでも基本は同じです。
ログの確認
1. Javascriptコンソールを開く
Macの場合 ( Cmd+Opt+J ) Google Chromeのメニューから「表示」>「開発/管理」>「デベロッパーツール」を選択して起動し、Javascriptコンソールを開きます。
Windowsの場合 ( Ctrl+Shift+I ) Google Chromeの右上のメニューから「Google Chromeの設定」>「その他のツール」>「デベロッパーツール」を選択して起動し、Javascriptコンソールを開きます。

2. Javascriptコンソールからイベントを確認する
デジタルヒューマンのページを開くと様々なイベントがJavascriptコンソールに出力されています。イベントは主に下記のようなものがあります。
Javascriptコンソールに出力されるメッセージ | 説明 |
ReadyToStart | アプリケーションがロードされ、設定が検証されました。セッションは、 uneeqStartSession() を呼び出すことで開始することができます。 |
SessionStateUpdate | セッションの状態が更新されました |
LayoutModeUpdate | レイアウトモードが更新されました |
SessionId | デジタルヒューマンのセッションID |
AvatarAvailable | 少なくとも1人のデジタルヒューマンを起動することができます |
AvatarUnavailable | 起動可能なデジタルヒューマンがいません |
AvatarQuestionText | デジタルヒューマンに質問された文字列 |
AvatarAnswer | デジタルヒューマンからの回答 |
AvatarAnswerContent | 会話AIからレンダリングされるコンテンツが提供されました |
CustomData | 会話AIから'instruction'フィールドに提供されたJSONデータ。このデータは、会話AIからあなたのフロントエンドアプリケーションにカスタム命令を渡すために使用することができます。例えば、Webサイトに表示したい商品のcustomDataをいくつか設定することができます。 |
StartedSpeaking | デジタルヒューマンが話し始めました |
FinishedSpeaking | デジタルヒューマンからの話が終わりました |
DeviceEnabled | ユーザーから録音機器の使用が許可されました |
RecordingStarted | 音声認識のための録音が開始されました |
RecordingStopped | 音声認識のための録音が終了しました |
DigitalHumanPlayedInMutedModeSuccess | ブラウザの自動再生ポリシーにより、デジタルヒューマンの音声を再生することができませんでした。デジタルヒューマンは、音声がミュートされた状態で起動しました。ユーザークリック・キーイベントの後に uneeqUnmuteDigitalHuman() を呼び出すと、デジタルヒューマンのミュートが解除される場合があります。 |
DigitalHumanVideoError | デジタルヒューマンのビデオでエラーが発生しました。詳細はメッセージの内容を参照してください。 |
DigitalHumanFailedToPlay | デジタルヒューマンのビデオは何らかの理由で再生できませんでした。おそらく、ブラウザの自動再生ポリシーによってブロックされています(音声を再生しようとする前に、ユーザーがページとインタラクトしていない)。 |
DigitalHumanUnmuted | デジタルヒューマンのミュートが解除されました |
DevicePermissionAllowed | [非推奨・廃止予定] |
AvatarTextInputFinished | [非推奨・廃止予定] |
Instructions | [非推奨・廃止予定] |
SDKが出力するメッセージ
ホステッドエクスペリエンスでログが取得できない
セキュリティー対策のため、デフォルトでは詳細なログを出力しません。下記のコードをデジタルヒューマンが表示されているページに埋め込んでいただくと詳細なログを取得可能です。
# ホステッドエクスペリエンスで詳細なログを出力する <script> window.addEventListener('UneeqMessage', (event) => { const msg = event.detail; console.log('UneeQ Message: ', msg); }) </script>
セッションIDを確認するには?
デジタルヒューマンのプラットフォームは同時接続が可能です。その際、全ての接続に対してセッションIDが付与されています。サポートを行う際に、セッションIDが必要になる場合があります。
1.JavaScriptコンソールを開くの手順でコンソールを表示します。
2.コンソールが開いたら、UUID形式のUneeQ Session ID:
を探してください。(緑枠の様に、他のセッションIDも存在します)

タイムスタンプを表示する
ブラウザの「開発コンソール」の設定からTimestampsにチェックを入れてください。


フロントエンド以外のその他ログを確認するには?
音声合成のログやその他色々なログを取得したい場合があります。その場合は、デジタルヒューマンプラットフォームとチャットボットを接続しているオーケストレーションレイヤーでもログを取得することが可能です。
利用形態によって構成は様々ですので、詳しくは担当のカスタマーサクセス等へお問い合わせくださいください。
最終更新日 February 10, 2025