プラグインの種類と概要
Difyは「プラグイン」および「ツール」機能により、LLM単体では実現できない「外部情報の取得」「業務システム連携」「複雑な計算・処理」をアプリケーションに追加し、実用性を大幅に拡張します。
1. プラグインとは

Difyの機能を拡張するためのモジュールシステムです。従来の「ツール」機能に加え、モデルの追加や独自のロジック実行など、より広範な拡張が可能になっています。
主な役割
能力拡張: Web検索、データ分析、画像生成などの機能追加
モデル拡張: 新しいLLMや専用モデルの接続
システム連携: 社内APIやSaaSとの接続
2. プラグインの種類
Difyのプラグインシステムでは、主に以下のカテゴリーで機能が提供されます。
モデル
Dify標準対応以外のLLMプロバイダーや、独自の推論モデルを利用可能にします。
機能例: ローカルLLM(Ollama等)への接続アダプター、特定の業界特化型モデルAPIへの接続
用途:
セキュリティ要件による自社ホストモデルの利用
標準リストにない最新モデルの試用
ツール
チャットフローやワークフロー内のツールノードとして呼び出し可能な機能です。
機能例: Google検索、天気予報取得、Webスクレイピング、計算機
用途:
リアルタイム情報の取得
外部APIへのデータ送信・取得
LLMが苦手とする正確な計算や定型処理
データソース
ナレッジベースに取り込むデータの接続先を拡張します。
機能例: 外部データベース、ドキュメント管理システム、クラウドストレージとの連携
用途:
Dify標準対応以外のデータソースからナレッジを構築
社内システムのデータをリアルタイムで参照
トリガー
外部イベントやスケジュールに応じて、チャットフローやワークフローの実行を自動的に起動します。
機能例: Webhookによるイベント受信、定期スケジュール実行、外部サービスからの通知
用途:
ユーザー操作なしに自動でフローを起動したい場合
外部システムと連携した自動処理パイプラインの構築
エージェント戦略
AIエージェントが目標達成のために推論・計画・行動する方式を定義します。
機能例: ReAct(推論と行動の反復)、Function Calling最適化、カスタム推論ロジック
用途:
標準のエージェント動作をタスクや業種に合わせてカスタマイズ
より精度・効率の高いエージェント推論フローの実現
拡張機能
コードベースでカスタムロジックを記述し、Difyの内部挙動や処理能力を拡張します。
機能例: データの独自フォーマット変換、複雑な認証プロセスの処理、外部イベントトリガー
用途: 標準機能では対応しきれない特殊なデータ加工やシステム連携
バンドル
特定のユースケースに必要な「ツール」「モデル」「ワークフロー」などをひとまとめにしたパッケージです。
メリット: 必要な機能を一括でインストール・設定でき、導入の手間を削減できます。
3. ツール(Built-in Tools)とカスタムツール
プラグインシステムとは別に、Difyには標準で利用可能なツール群と、OpenAPI仕様に基づいたカスタムツール登録機能があります。
ビルトインツール

Difyにプリインストール済みのツール群です。APIキー等の設定のみですぐに利用可能です。 まずはビルトインツールで要件が満たせるかを確認することを推奨します。
カスタムツール

自社APIやサードパーティ製APIを、OpenAPI (Swagger) 仕様に基づいて登録します。
YAML/JSON定義ファイルのインポート、柔軟な認証設定(API Key, Bearer Token等)
社内データベース、CRM、ERPなどの業務システム連携
4. ワークフローツール
Difyで作成した「ワークフロー」自体を、一つの「ツール」として公開・再利用する機能です。
複雑なRAG処理や定型業務フローを「部品化」し、チャットボットから関数のように呼び出す
処理の標準化とメンテナンス性の向上
5. プラグインの入手・導入方法
マーケットプレイス (Dify Marketplace)

公式に提供・検証されたプラグインを検索し、ワンクリックでインストールできます。
GitHubリポジトリ
コミュニティや自社で開発されたプラグインを、リポジトリURLを指定してインストールします。
ローカルパッケージ
開発中のプラグインファイル(
.difyidxやパッケージファイル)を直接アップロードして導入します。
6. プラグイン選定と運用のポイント
導入判断基準
必要性: 学習データにない最新情報や、アクション実行が必要か?
信頼性: 公式または信頼できる開発元のプラグインか? 更新頻度は適切か?
パフォーマンス: 応答速度(レイテンシ)は許容範囲内か?(特にリアルタイム対話の場合)
セキュリティとコスト
データ保護: 外部プラグインに送信されるデータに機密情報(API等)が含まれないよう制御する。
コスト管理: 従量課金APIを使用するプラグインの場合、予期せぬコスト増を防ぐため利用量制限等を検討する。
7. デジタルヒューマン・対話AI向け推奨構成
基本構成
LLM: 応答用モデル
RAG: ナレッジベース(社内情報)
Tool: Current Time(現在時刻の認識用)
拡張構成
Web検索: Google Search / Bing Search(最新ニュース対応)
業務連携: Custom Tool(予約システム、在庫確認API)
高度処理: Code Interpreter(数値計算、グラフ描画)
デジタルヒューマンの応答速度を重視する場合は、プラグインの使用を最小限に抑えることをお勧めします。
プラグインの管理画面

アクセス方法
ダッシュボード上側のメニューから「ツール」をクリック
画面左上の「ツール」をクリック
画面上部にはインストール済みツールが、下部にはマーケットプレイスからのツール一覧が表示される
また、画面左上の「カスタム」をクリックし、必要なツールを有効化・設定できる
設定項目
有効/無効
ツールの使用可否
認証設定
APIキーなどの認証情報
パラメータ
ツール固有の設定値
権限
使用可能なメンバー範囲
Difyの機能は急速にアップデートされています。実際の管理画面(UI)やカテゴリ名称は、使用しているDifyのバージョンにより異なる場合があります。最新情報は公式ドキュメントおよびGitHubリポジトリをご確認ください。
最終更新
