詳細前提条件
前提条件を満たす環境のご準備はお客様の責任において実施いただきますようお願いいたします。 デジタルヒューマン株式会社では、前提条件を満たすための環境構築サポート、OS やドライバー等の不具合に対する対応作業は提供しておりません。 前提条件を満たしていない場合、インストール作業を中止させていただく場合があります。
2026年6月現在、正式なサポート対象はデフォルト(Default Install)の Renny のみです。 フルインストール(Full Install)には多くのサービスが含まれますが、Renny 以外のサービスについては弊社が提供するサービスではないため、いかなる状況でもサポートや技術支援は提供いたしません。
概要
本ページは、ミニプレム(MiniPrem)を導入するうえで満たすべき詳細な前提条件をまとめたものです。導入概要および手順を確認したい場合は はじめに を、ネットワーク設計やファイアウォール設定の詳細は ネットワーク要件 を、リモート接続経由でのインストール手順は リモートインストール支援 をご参照ください。
ここで掲載しているハードウェア・OS・パッケージ・ソフトウェアの各要件は、弊社が日本国内のエンタープライズ環境において MiniPrem を安定稼働させるために必要と判断した推奨値です。UneeQ 公式ドキュメントの最低要件よりも高い値を求めている項目があるため、本番運用や PoC 評価をご計画の際は、本ページの値に沿って機材を選定してください。
対象読者は、MiniPrem を自社サーバーまたはワークステーションへ導入する情報システム部門のご担当者、インフラエンジニア、PoC 推進ご担当者を想定しています。
デジタルヒューマン推奨ハードウェアスペック
下記条件よりもハードウェアスペックが低い場合でもインストール自体は可能ですが、デジタルヒューマンの表示中にコマ落ち、フリーズ、再接続、フレームレート低下などの動作不具合が発生し、期待する品質で MiniPrem を利用できない可能性が高くなります。
CPU アーキテクチャ
x86-64(Intel / AMD)。ARM プロセッサ(Apple Silicon、Ampere、AWS Graviton 等)には対応していません
CPU 世代
ハイエンド Intel 第 14 世代以降、または AMD Zen 5 以降
CPU コア数
8 コア以上
RAM
32GB 以上
ストレージ
NVMe SSD 256GB 以上、PCIe 4.0 以上
GPU
NVIDIA GeForce RTX 4080 以上、または RTX Ada Generation(RTX 6000 Ada 等)以上
GPU メモリ
16GB 以上
GPU ドライバー
nvidia-driver-580 系以上を推奨 詳細は NVIDIA ドライバー をご覧下さい
CUDA
12.2 以降(13.0 も使用可)
最低要件(VRAM 8GB 以上、RAM 16GB 以上、128GB ディスク)でも MiniPrem の起動は可能ですが、本番運用ではフレームレート不足や品質劣化が発生しやすいため、上記のスペックを推奨しています。
Docker イメージのダウンロード容量
インストーラーは、必要な Docker イメージを自動でダウンロードします。ダウンロード総量は構成にもよりますが、フルインストール時には約 40GB に達することがあります。回線帯域とディスク空き容量を事前にご確認ください。
OS 要件
ディストリビューション
Ubuntu 24.04 LTS(Noble Numbat)
アーキテクチャ
x86-64(Intel / AMD)。ARM 非対応
インストール形態
クリーンインストールされた物理ホストまたは仮想ホスト
権限
root アクセスが可能であること
Ubuntu 22.04、ならびに WSL(Windows Subsystem for Linux)上には MiniPrem をインストールできません。必ず Ubuntu 24.04 LTS をクリーンインストールしたホストをご準備ください。
root パスワードの設定
Ubuntu 24.04 ではデフォルトで root ユーザーのパスワードが未設定の場合があります。インストール作業には root 権限が必要なため、事前に設定してください。
インストール作業の完了後は、必ず root アカウントの無効化、SSH の停止、開放したポートのクローズを実施してください。セキュリティ監査の指摘事項となる可能性があります。
必須 apt パッケージ一覧
MiniPrem インストーラーを実行する前に、以下の 14 パッケージを apt 経由でインストールしてください。これらのパッケージは MiniPrem の各種スクリプトおよびインストーラーが内部的に呼び出します。事前準備が不足している場合、インストールが途中で失敗する原因になります。
各パッケージの用途は以下のとおりです。
curl
コマンドラインでデータ転送を行うツール(HTTP / HTTPS / SFTP 等)
wget
インターネットからファイルをダウンロードするコマンドラインツール
git
分散型バージョン管理システム
build-essential
gcc / make など C/C++ ビルドに必要なツールのメタパッケージ
software-properties-common
add-apt-repository などリポジトリ管理用のスクリプト
apt-transport-https
apt で HTTPS プロトコルを使ったパッケージ取得を可能にする
ca-certificates
SSL/TLS 通信の認証局(CA)証明書パッケージ
gnupg
PGP 互換の暗号化ソフト(署名・暗号化・鍵管理)
lsb-release
Linux Standard Base 情報を表示するツール
unzip
zip 形式の圧縮ファイルを解凍するコマンドラインツール
jq
JSON データを操作・整形・クエリできるコマンドラインツール
socat
多機能なバイナリ転送ツール(ポート転送・プロキシ等)
openssl
SSL/TLS 関連のツールおよび暗号化・証明書管理機能
smartmontools
S.M.A.R.T. 情報の取得と HDD/SSD 自己診断ツール
なお、UneeQ 公式ドキュメントでは別途 Docker および NVIDIA Container Toolkit のインストールも必要です。NVIDIA ドライバーおよびコンテナランタイムのセットアップ手順は NVIDIA ドライバー を参照してください。
NVIDIA ドライバーと CUDA の要件
GPU を必須とする MiniPrem では、NVIDIA ドライバーと CUDA を適切に組み合わせる必要があります。
ドライバーバージョン
詳細は NVIDIA ドライバー をご覧下さい
CUDA バージョン
12.2 以降(13.0 も使用可)
確認コマンド
nvidia-smi および nvcc -V で正常出力されること
Secure Boot(UEFI のセキュアブート)が有効な状態では、NVIDIA のカーネルモジュールがロードされない場合があります。日本国内で導入される Dell / HP / Lenovo BTO ワークステーションは Secure Boot がデフォルトで有効になっている個体が多いため、事前に BIOS で Secure Boot を無効化するか、MOK 署名を行ってください。 詳細な対処方法は NVIDIA ドライバー を参照してください。
ドライバービルド時に必要なカーネルヘッダーと DKMS は、ドライバーのインストール前に導入しておく必要があります。
CUDA 12.4 の環境変数設定例
CUDA Toolkit 12.4 をインストールする場合、以下のように環境変数を設定してください。nvcc -V が見つからない問題の予防になります。
CUDA Toolkit のインストールでは、CUDA パッケージに含まれる NVIDIA ドライバーが既存ドライバーを上書きする場合があります。先に推奨ドライバー(例:nvidia-driver-580)をインストールして nvidia-smi で動作確認を行い、その後 CUDA Toolkit をインストールするワークフローを推奨します。
Google Chrome の要件
デジタルヒューマンを表示する端末側で、Google Chrome バージョン 124 以降をご使用ください。古いバージョンの Chrome では WebRTC まわりで動作不良になる場合があります。
なお、MiniPrem をインストールするホストと、デジタルヒューマンを表示する端末は同一である必要はありません。表示端末の詳細な要件は デジタルヒューマンを快適に利用するための端末要件 を参照してください。
ストレージ要件と空き容量の目安
物理ディスク
NVMe SSD 256GB 以上
インターフェース速度
PCIe 4.0 以上
初期インストール時の Docker イメージダウンロード
約 40GB(フルインストール時)
運用時の空き容量
128GB 以上の確保を推奨
長期運用時には Docker ログがディスクを圧迫することがあります。定期的にログを確認し、必要に応じてログローテーションを設定してください。
期待される事前チェック出力例
事前準備が完了した状態で lsb_release / free -h / df -h / nvidia-smi を実行した際の期待される出力例は以下のとおりです。お客様自身が現在の環境が要件を満たしているか判断するための目安としてご活用ください。
関連ドキュメント
最終更新
