はじめに
ミニプレム(MiniPrem)を始める
クイックスタート: 本ガイドでは、30 分以内に MiniPrem をインストールおよび設定する手順をご案内します。
前提条件を満たす環境の準備はお客様の責任において実施いただきますようお願いいたします。デジタルヒューマン株式会社では前提条件を満たすための環境構築のサポート、ドライバー等の不具合に対する対応作業は提供しておりません。
2026年6月現在、デジタルヒューマン株式会社の正式サポート対象はデフォルト(Default Install)の Renny のみです。フルインストール(Full Install)に含まれる Renny 以外のサービス(vLLM、Flowise、RIME AI、NVIDIA RIVA、Whisper など)はサポート対象外です。
同一ホストでの他アプリケーション運用について: 同一ホストに Web サーバーや LLM など、他のアプリケーションをインストールする場合はお客様の自己責任でお願いいたします。デジタルヒューマン株式会社では、これらに関する一切の情報やサポートを提供いたしません。 他アプリケーションとの競合等により MiniPrem の再インストールが必要になった場合、所定の作業工賃が発生いたします。
インストール作業の進め方: MiniPrem のインストール作業はお客様にご準備いただいたリモート接続(SSH / ngrok / TeamViewer 等)を通じて実施いたします。機材のお預かりやオンサイトでの作業は承っておりません。リモート接続の準備手順は リモートインストール支援 をご覧ください。 インストールが完了できなかった場合は、別日程での再実施となる可能性があります。
目次
OS 要件
OS 互換性: MiniPrem は Ubuntu 24.04 LTS 以降を必要とします。WSL(Windows Subsystem for Linux)は GPU パススルーおよび Docker ネットワーキングの制限により サポート対象外 です。
アーキテクチャ: MiniPrem は x86-64(Intel / AMD)専用 です。ARM プロセッサ(Apple Silicon、Ampere、AWS Graviton 等)には対応していません。
前提条件
開始する前に、以下を準備してください。詳細な推奨スペック・パッケージ一覧・事前チェックスクリプト等は 詳細な前提条件 をご参照ください。
ハードウェア要件
公式の最低要件は以下のとおりです。
8GB 以上の VRAM を備えた NVIDIA GPU(16GB 以上を推奨)
16GB 以上の RAM
128GB 以上の空きディスク容量
デジタルヒューマン推奨スペック(日本エンタープライズ運用実績ベース): 上記の要件で本番運用するとフレームレート不足やコマ落ちが発生しやすいため、デジタルヒューマン株式会社では以下の構成を推奨します。
CPU: ハイエンド Intel 第 14 世代 / AMD Zen 5 以降、コア数 8 以上
RAM: 32GB 以上
ストレージ: NVMe SSD 256GB 以上(PCIe 4.0 以上)
GPU: GeForce RTX 4080 以上 / RTX Ada Generation(6000 Ada 等)、GPU メモリ 16GB 以上 詳細は 詳細な前提条件(デジタルヒューマン推奨) をご覧ください。
ディスク所要量について: インストーラーは必要な Docker イメージを自動ダウンロードします。初期 pull のサイズは合計約 40GB に達するため、回線速度・ストレージ容量を事前にご確認ください。
ソフトウェア要件
Ubuntu 24.04 LTS 以降
NVIDIA プロプライエタリドライバー(バージョン 580 以上が必要) — nouveau オープンソースドライバーは互換性がありません
CUDA Toolkit 12.2 以降(13.0 も使用可能)
Docker および Docker Compose
NVIDIA Container Toolkit
Google Chrome 124 以降
事前に Ubuntu 上へ導入が必要な apt パッケージ(curl、wget、git、build-essential、jq、socat、smartmontools 等の 14 パッケージ)の一括インストールコマンドは 詳細な前提条件(デジタルヒューマン推奨) にまとめています。
ネットワーク要件
MiniPrem はライセンス認証・シグナリング・TTS(音声合成)・WebRTC 通信のため、外部ネットワークへの安定したアウトバウンド接続を必要とします。
パケットロス・ジッターのないインターネット接続(WebRTC 品質判定基準・推奨パケットロス率は ネットワーク要件 を参照)
ファイアウォール許可リスト(FQDN ホワイトリスト・ポート早見表): ネットワーク要件
P2P / TURN トポロジー別の必要ポート: ネットワーク要件 - P2P / TURN 構成
Azure TTS(音声合成)のリージョン選定(日本から主要 13 リージョンへの RTT 計測指針): ネットワーク要件 - Azure TTS リージョン選定
情シスへの申請に必要な FQDN・ポート一覧: 日本のエンタープライズ環境ではアウトバウンド通信が厳しく制限されている場合があります。ファイアウォール例外申請を事前に行うため、ネットワーク要件 ページの早見表をご活用ください。
表示端末
デジタルヒューマンを表示する端末は、MiniPrem がインストールされたホストと同一である必要はありません。表示端末側では Google Chrome 124 以降が必要です。
インストール
1. インストーラーの入手
デジタルヒューマン株式会社が提供する日本向け配布版(デジタルヒューマン配布版)と、UneeQ 公式の GitHub 版の 2 種類があります。
2. インストールスクリプトの実行
デジタルヒューマン配布版の場合は次のコマンドで起動します。
インストーラーは、デフォルト(Default Install)(Renny と内部音声処理)または フルインストール(Full Install)(Renny、Flowise、vLLM、Grafana、Prometheus、RIME など、すべてのサービス)のいずれかを選択するよう案内します。 インストーラーはいつでも再実行でき、デフォルト(Default Install)からフルインストール(Full Install)へのアップグレードや選択内容の変更が可能です。
3. 設定値
インストール時に以下の情報が必要になります。
Digital Human Open Platform Address
シグナリングサービスのアドレス
api.enterprise.uneeq.io
Digital Human Open Platform API Key
デジタルヒューマン プラットフォーム用の API キー
your_uneeq_api_key_here
Tenant ID
テナント識別子
your_tenant_id_here
Azure Region
音声サービス用の Azure リージョン
your_azure_region
Azure Speech Key
Azure 音声サービスの API キー
your_azure_speech_key_here
Renny Image
Renny デジタルヒューマン用の Docker イメージ
facemeproduction/renny:latest
RIME API Key
RIME TTS(音声合成)用の API キー
your_rime_api_key
Huggingface Token
Huggingface アクセス用のトークン
your_huggingface_token
UneeQ Harbor Token
イメージレジストリアクセス用のトークン
your_personal_access_token
RIME を選択する場合の追加要件: TTS(音声合成)プロバイダーに RIME を選択する場合、API キーに加えて quay.io のパスワード が必要になります。事前にご準備ください。
4. インストールの確認
インストール完了後、すべてのサービスが稼働しているか確認します。
すべてのコンテナが稼働中で健全な状態であることを確認できます。
プラットフォームの管理
サービスの起動
サービスの停止
ログの確認
特定のサービスのログを表示することもできます。
サービスの再起動
動作検証チェックリスト
インストール完了後、実行中のセッション内でデジタルヒューマンに対して発話指示を送信し、以下の各機能が正常に動作するかを確認してください。
リモート接続によるインストール作業
デジタルヒューマン株式会社のエンジニアがリモート経由でインストールを支援する場合は、SSH + ngrok 等の経路をお客様側でご準備いただきます。手順・作業後の閉じ込み(root パスワード・SSH・開放ポートの無効化)の詳細は リモートインストール支援 を参照してください。
作業後の閉じ込みについて: インストール作業終了後は、root アカウント / SSH / リモート接続用の開放ポート・サービス(ngrok 等)を必ず無効化・削除してください。セキュリティポリシーや監査要件への適合のために必須の作業です。
次のステップ
MiniPrem プラットフォームが起動したら、次の手順に進んでください。
Flowise の設定 — 会話フローのセットアップ
パフォーマンスのモニタリング — Grafana ダッシュボードの活用
Renny のカスタマイズ — 用途に合わせた Renny(レンダラー、開発コード:Renny)の調整
最終更新
