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Docker デプロイ

Docker デプロイ: Docker Compose を使用してミニプレム(MiniPrem)スタック全体をローカルで実行します。Ubuntu 24.04 LTS、ドライバー 580 以降の NVIDIA GPU、および cr.uneeq.io の Harbor レジストリへのアクセスが必要です。

概要

MiniPrem の Docker デプロイは、必要なすべてのサービスをコンテナ化し、セットアップと管理が容易な完全なローカル開発環境を提供します。本ガイドでは、Docker 固有のデプロイメントプロセス、設定、および管理について説明します。

前提条件

  • Ubuntu 24.04 LTS 以降(WSL は非サポート)

  • Docker Engine および Docker Compose v2.0 以降(Docker Desktop は MiniPrem で必要な GPU パススルーをサポートしません)

  • Harbor レジストリの認証情報(cr.uneeq.io 用のロボットアカウント)

  • Docker GPU ランタイム対応の NVIDIA GPU(GPU アクセラレーション用)

  • 最低 16GB の RAM

  • 50GB の空きディスク容量

  • ポート 443 (HTTPS) で cr.uneeq.io へアクセスできるネットワーク

初回 Docker pull のディスク所要量: インストーラーは必要な Docker イメージを自動的にダウンロードしますが、フルインストール(Full Install)では合計で 約 80GB のイメージを取得します。 回線帯域とストレージ空き容量を事前に確保してください。社内ネットワークでアウトバウンド帯域に制限がある環境では、初回 pull のみ別ネットワークから実施することを推奨します。 詳細な前提条件は 前提条件チェック を参照してください。

コンテナレジストリへのアクセス

Harbor レジストリの要件

MiniPrem のコンテナイメージは、cr.uneeq.io のプライベート Harbor レジストリにホストされています。MiniPrem をデプロイする前に、Harbor のロボットアカウント認証情報を使用してこのレジストリで認証する必要があります。

トラブルシューティング手順やエンタープライズファイアウォール設定など、Harbor レジストリアクセスに関する詳細は Harbor レジストリガイド を参照してください。

レジストリ認証のクイックスタート

サービスを開始する前に Harbor レジストリで認証します。

期待される出力:

ネットワーク要件

ファイアウォールが Harbor レジストリへのアウトバウンド接続を許可していることを確認してください。

  • レジストリエンドポイント: cr.uneeq.io:443

  • プロトコル: HTTPS (TLS 1.2 以降)

  • 方向: アウトバウンド

ファイアウォールルールが厳格なエンタープライズ/企業ネットワークでは、ネットワーク管理者が cr.uneeq.io をポート 443 でホワイトリストに登録していることを確認してください。

認証情報の管理

Docker は Harbor レジストリの認証情報を自動的に暗号化し、~/.docker/config.json に保存します。本番デプロイメントでは、以下を確認してください。

  • 認証情報が安全に保管されていること

  • 認証情報ファイルがバージョン管理にコミットされていないこと

  • アクセス認証情報が定期的にローテーションされていること

インストーラーの入手

デプロイ作業を始める前に、MiniPrem のインストーラー一式を入手します。入手経路は 2 種類あります。

デジタルヒューマン配布版は日本国内のお客様向けにデジタルヒューマン株式会社が提供する経路です。ダウンロード URL や認証情報についてはサポート窓口までお問い合わせください。

インストール時に必要な設定値(Platform Address・API キー・テナント ID・Azure リージョンなど)の一覧は はじめに の「設定値」を参照してください。

インストール種別

MiniPrem は 3 種類のインストールプロファイルを提供しています。

デフォルト(Default Install)

Renny デジタルヒューマンレンダラー + MiniPrem Monitor。ほとんどのデプロイメントに最適。

フルインストール(Full Install)

完全な AI スタック: Renny、vLLM、Flowise、Grafana/Prometheus、RIME TTS、Whisper STT。

📊

Monitor のみ

既存デプロイメント向けに、サービスを再インストールせずに独立して動作する MiniPrem Monitor。

1. デフォルトインストール

Renny デジタルヒューマンと MiniPrem Monitor を含みます。

2. フルインストール

全サービスを含む完全な AI スタックです。

含まれるもの:

  • Renny デジタルヒューマンレンダラー(開発コード:Renny)

  • vLLM 推論サーバー

  • Flowise ワークフロー自動化

  • MiniPrem Monitor ダッシュボード

  • Grafana/Prometheus モニタリング

  • Redis メッセージキュー

  • RIME TTS(音声合成)

  • Whisper STT(音声認識)

3. Monitor のみ

既存デプロイメント向けのスタンドアロンモニタリング:

クイックスタート

Harbor 認証(必須の最初のステップ)

インストールを実行する前に、Harbor レジストリで認証します。

認証が完了すれば、インストールに進めます。

インタラクティブインストール

最も簡単に始める方法です。

手動インストール

プロセスをより細かく制御したい場合に使用します。

サービス管理

miniprem.sh スクリプトの使用

メインの管理スクリプトは、便利なコマンドを提供します。

./miniprem.sh setup の内部挙動: setup コマンドは Flowise の Chatflow 初期設定を実行しますが、内部的には次の処理を順番に行います。\

  1. Flowise サービスの稼働確認\

  2. サービスが停止している場合は自動的に起動\

  3. Flowise が完全に起動するまで待機(最大 5 分)\

  4. Chatflow の初期設定スクリプトを実行 Flowise の初期化には時間がかかるため、コマンドが長時間ハングしているように見えても、最大 5 分は待機してください。途中で中断すると Chatflow が不完全な状態になります。

運用上の注意事項

miniprem.sh スクリプトを安定して運用するため、以下の点にご注意ください。

  • 実行場所: スクリプトは必ず MiniPrem プロジェクトのルートディレクトリから実行してください(./docker/scripts/ など下位ディレクトリから実行すると相対パス解決に失敗します)。

  • 権限: サービスの起動・停止には Docker デーモンを操作できる権限(docker グループ所属または sudo)が必要です。

  • ログローテーション: Docker のログファイル(コンテナログ)は長期稼働するとディスクを圧迫します。/etc/docker/daemon.jsonlog-optsmax-size / max-file を設定する、もしくは logrotate の設定を追加して、定期的なローテーションを行ってください。

設定変更後は sudo systemctl restart docker で Docker を再起動してください。

Docker Compose コマンドの直接実行

より細かい制御を行いたい場合に使用します。

設定ファイル

主要な設定ファイルの場所

ファイル
用途

docker/configuration.dat

デジタルヒューマン プラットフォームの認証情報

docker/docker-compose.yml

デフォルトサービスの定義

docker/docker-compose.default.yml

デフォルト(Default Install)構成の定義

docker/docker-compose.full.yml

フルインストール(Full Install)のサービス

docker/docker-compose.monitor.yml

Monitor のみのデプロイ

docker/docker-compose.env

TTS / Platform 接続用の環境変数

.miniprem_install_type

現在のインストールプロファイル

.env

カスタム環境変数(存在する場合)

インストーラーが自動更新するファイル: install_miniprem.sh は初回実行時に docker/docker-compose.env、および docker/docker-compose.default.yml または docker/docker-compose.yml を、入力された設定値に基づいて自動的に書き換えます。 インストール後にこれらのファイルを手動編集する場合は、再インストール時に変更が失われる可能性があるため、必ずバックアップを取得してください。

環境変数

カスタム設定用に .env ファイルを作成します。

docker-compose.env の主要変数

install_miniprem.sh の対話入力で指定した値は、docker/docker-compose.env に保存され、各コンテナへ環境変数として注入されます。設定ミスやキー漏れがあった場合は本ファイルを確認してください。

変数名
説明

DHOP_ADDRESS

デジタルヒューマン プラットフォームのオーケストレーション接続先(wss)

DHOP_PIXELSTREAMING_ADDRESS

Pixel Streaming の接続先 URL(未設定だと映像配信が起動しません)

DHOP_APIKEY

プラットフォーム接続用 API キー

DHOP_TENANTID

テナント ID

AZURE_REGION

Azure Speech Services のリージョン(例: japaneast

AZURE_SPEECH_KEY

Azure Speech Services の API キー

ELEVEN_LABS_API_KEY

Eleven Labs の API キー

ELEVEN_LABS_MODEL_ID

Eleven Labs のモデル ID(推奨値: eleven_flash_v2_5

RIME_API_KEY

RIME の API キー(RIME 利用時のみ、quay.io パスワードも別途必要)

ポートマッピング

サービス
デフォルトポート
説明

Flowise UI

3000

ワークフロー自動化インターフェース

MiniPrem Monitor

3001

コンテナモニタリングダッシュボード

Grafana

3002

メトリクス可視化

vLLM API

8000

LLM 推論エンドポイント

Renny Health

8081

デジタルヒューマンのヘルスチェック

RIME API

8100

TTS(音声合成)サービス

Prometheus

9090

メトリクス収集

Whisper API

9000

STT(音声認識)サービス

Redis

6379

メッセージブローカー

複数の Renny インスタンス

複数の Renny コンテナを同時に実行するには、複数の Renny セットアップガイド を参照してください。

要点:

  • 各インスタンスは一意のポートを必要とします

  • 環境変数で設定します

  • docker-compose のスケーリングまたは個別の設定を使用します

GPU 設定

NVIDIA GPU のセットアップ

  1. NVIDIA Container Toolkit のインストール:

ドライバーの詳しいインストール手順は NVIDIA ドライバーガイド を参照してください。

  1. GPU アクセスの確認:

  1. サービス用に GPU を設定:

モニタリング

MiniPrem Monitor

モニタリングダッシュボードには http://localhost:3001 でアクセスできます。

機能:

  • リアルタイムのコンテナステータス

  • CPU/メモリ/ディスク/ネットワークのメトリクス

  • コンテナ操作(開始/停止)

  • ライブパフォーマンスグラフ

  • 自動インサイトとレコメンデーション

Grafana ダッシュボード

詳細なメトリクス用(フルインストールのみ):

  • URL: http://localhost:3002

  • デフォルト認証情報: admin/admin

  • すべてのサービス向けに事前設定済みダッシュボード

トラブルシューティング

よくある問題

  1. サービスが起動しない場合:

  1. GPU が認識されない場合:

  1. ポートの競合:

  1. 権限の問題:

ログの確認

サービスの更新

最新イメージの取得

更新されたイメージを取得する前に、Harbor レジストリで認証されていることを確認してください。

docker images を実行すると、新しくダウンロードしたイメージと、置き換え前の古いバージョンのイメージが両方表示されます。pull が成功していることを視覚的に確認してから restart に進んでください。

アップデート後の Healthy 確認

アップデート完了後は、全コンテナが Healthy 状態になっていることを確認します。

正常時は STATUS 列に Up X minutes (healthy) と表示されます。Healthy にならないコンテナがある場合は、以下で個別のログを確認してください。

特定バージョンへの固定(手動タグ指定)

Harbor レジストリ移行前の旧構成(DockerHub 経由)で運用しているお客様や、特定バージョンへ固定・ダウングレードしたい場合は、docker/docker-compose.yml を直接編集してイメージタグを指定できます。

編集後は以下の手順で反映します。

古いイメージの削除(オプション)

Renny イメージは数 GB クラスで、アップデートを繰り返すとディスク容量を圧迫します。動作確認後に古いイメージを削除する場合は、以下のコマンドを使用します。

コンテナの再ビルド

バックアップとリカバリ

設定のバックアップ

ボリュームのバックアップ

セキュリティに関する考慮事項

  1. Harbor レジストリの認証情報:

    • ロボットアカウントの認証情報を安全に保管してください

    • Harbor の認証情報は決してバージョン管理にコミットしないでください

    • 認証情報は ~/.docker/config.json で自動的に暗号化されます

    • 推奨に従って認証情報を定期的にローテーションしてください

    • 本番環境では、ローカルの Docker 認証情報ではなく Kubernetes Secrets を使用してください

  2. 認証情報の管理:

    • configuration.dat を安全に保管してください

    • 本番環境では Docker secrets を使用してください

    • JWT トークンを定期的にローテーションしてください

  3. ネットワークセキュリティ:

    • 本番環境では、ファイアウォールで cr.uneeq.io:443 をホワイトリストに登録してください

    • カスタム Docker ネットワークを使用してください

    • ファイアウォールルールを実装してください

    • 外部アクセスには TLS を有効化してください

  4. リソース制限:

    • docker-compose.yml でメモリ/CPU の制限を設定してください

    • リソース使用量をモニタリングしてください

    • レート制限を実装してください

次のステップ

サポート

問題の報告とサポートについて:

最終更新